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    <title>短編･ｼｮｰﾄｼｮｰﾄ置き場</title>
    <link>https://ponzu.kashi-hondana.com</link>
    <description>短編･ｼｮｰﾄｼｮｰﾄ置き場・小説更新情報</description>
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    <copyright>Copyright ©2026 ぽんず.</copyright>
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      <title> - 雨と嘘とミルクティー</title>
      <link>https://ponzu.kashi-hondana.com/author/page/3028/section/39865</link>
      <pubDate>Wed, 01 Apr 2026 22:14:00 +0900</pubDate>
      <description>エイプリルフールを知ったのは、小学生の時だった。</description>
      <content:encoded><![CDATA[4月1日はエイプリルフールだと知ったのは、多分、小学生くらいの時だ。

「嘘をついてはいけません」

そう教えられてきた私達は、

「嘘をついていい」

その日をとても興味深く心に刻んだ。
そんな純粋な頃があったのだ。


「…………あ、雨……。」


ひとり、沈黙の中でマグカップを眺めていると、ドドドドド……と言う大地を叩く音がした。
そう言えば今日は突然の雷雨にご注意下さいと天気予報が言っていた。
家に帰ってからで良かったなと思いながら、外を眺める。

雨のもたらす静寂が好きだ。
しとしと降る雨も良いが、この突然の雷雨の様な有無を言わさず全てを黙らせるような沈黙も悪くない。
最も、それは安全な家の中にたどり着いていた時に限るけれど。

「……嘘、か……。」

大人になると、嘘をついていい日と言われても、何もわくわくしない。
日常に嘘が溢れかえっているから、すでにお腹がいっぱいなのだ。
...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>桜回線 - 桜</title>
      <link>https://ponzu.kashi-hondana.com/author/page/2180/section/33977</link>
      <pubDate>Sun, 06 Apr 2025 01:50:00 +0900</pubDate>
      <description>「桜」をモチーフとしたｼｮｰﾄｼｮｰﾄ〜短編をまとめました。</description>
      <content:encoded><![CDATA[「ねぇ？桜はどうして綺麗なんだと思う？」

君はそう言った。
満開の桜の下、悪戯な笑みを浮かべて。

いきなりの質問に、僕はタジタジと口篭る。
植物だって周囲と会話するのに、僕は君に何と答えていいかわからない。
採取していた根本の土と樹液。
一先ずそれらサンプルを丁寧に保存処理した。

植物が会話する事がだいぶ世間にも浸透してきた今日。
それでもまだまだ未解明の研究分野である。

そんな地味で嘘みたいな研究をしていると言った僕を笑わなかった女性は君だけだった。
それどころかサンプル収集に気づくとついてきている。
地味な作業を飽きもせず見ている。

「集まった？」

「うん。」

「次は実がなる頃に来ようね。」

「え？」

「だって知りたいんでしょ？桜が何を話しているか？」

答えを知っている様な言葉。
掴み所のない君は無邪気に笑う。

僕の謎めいた花は今、桜達の回線に繋がっているのかもし...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>それは舞い散る花のように - 桜</title>
      <link>https://ponzu.kashi-hondana.com/author/page/2180/section/33976</link>
      <pubDate>Sun, 06 Apr 2025 01:50:00 +0900</pubDate>
      <description>「桜」をモチーフとしたｼｮｰﾄｼｮｰﾄ〜短編をまとめました。</description>
      <content:encoded><![CDATA[子供の頃、幽霊を見た。
でも、怪談なんかで聞く怖いやつじゃない。

凄く儚くて綺麗な幽霊だ。

その幽霊は、隣の空き家にある立派な桜の木の下に出る。
しかもいつもいる訳じゃない。

桜が咲く頃だけにいる。
桜が散って、枝が緑色をし始めるといなくなってしまう。

初めてそれに気づいた時は、ただ怖かった。

2階の窓から寝る前に、ふと、隣の桜の木を見てそれに気づいた。
びっくりして、すぐにサッと顔を引っ込めた。
ドドドッと心臓が嫌な音を立て、僕は誰にも何も言えず、布団を頭から被って震えていた。

しかし気にはなるので、毎晩、恐る恐る覗いてみた。
当然、毎晩いた。
チラッとそれを確認しては、急いで布団に入って布団を被った。

でも、やがて見なくなった。
はじめはそれがなぜなのかわからなかった。
でも、次の年、桜の花が開くと現れたので、ああ、桜が咲くと出て、散るといなくなるんだなと理解した。

2...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>桜の木の下には死体があるのか - 桜</title>
      <link>https://ponzu.kashi-hondana.com/author/page/2180/section/33971</link>
      <pubDate>Sun, 06 Apr 2025 01:50:00 +0900</pubDate>
      <description>「桜」をモチーフとしたｼｮｰﾄｼｮｰﾄ〜短編をまとめました。</description>
      <content:encoded><![CDATA[「桜の木の下には死体がある。君はこの言葉をどう捉えるかね？」

まるで博士にでもなったかのように友人は言った。
俺はそんな事どうでも良いと思いながら、シャンパングラスに注がれた地ビールを飲んだ。
そんな堅苦しい言葉遣いの友人にも、ビールを注ぐのに無駄に小洒落てシャンパングラスを使っている、いわばおしゃれカフェバーにも俺は無性に苛立ちを感じていた。

「……なぁ、俺は花見をしようとお前を誘ったと思ったんだが？？」

ビールと同じく、無用に小洒落たブルスケッタを摘みながら、友人を睨む。
友人は少しだけ目を丸くして首を傾げた。

「しているじゃないか、花見？」

「……コレのどこが花見だ。お前はどこの国の生まれだよ？！」

そう、俺は花見に誘った友人と、何故か小洒落たカフェバーのテラス席でセレブよろしく酒を飲んでいた。
俺が望んだ花見はこれじゃない。
缶ビール片手に地べたなりベンチなりに座って、...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>真夜中万華鏡 - 星刈り</title>
      <link>https://ponzu.kashi-hondana.com/author/page/2179/section/33970</link>
      <pubDate>Sat, 05 Apr 2025 09:11:00 +0900</pubDate>
      <description>関連ショートショート二作</description>
      <content:encoded><![CDATA[刈り取った星をいくつか、ほんの少しだけ削り取り、それを細かく砕く。
そして薄い枠の中に落とした。
反対側から覗き穴を覗いてくるくる回す。

真夜中万華鏡の出来上がり。
星の光だから、夜にしか見れない。

「何してるの？」

星刈り場の草の上、女の子にそう声をかけられた。

「万華鏡を見てるんだよ？」
「嘘。こんな暗くちゃ見えないよ。」
「これは星のかけらの万華鏡だから、夜の暗い時にしか見えないんだよ。」

そう言って真夜中万華鏡を渡す。
女の子は半信半疑でそれを覗いたが、その顔がすぐに笑顔になる。

「綺麗！」
「あげるよ。ただし大事にしてあげてね？」
「大事にしないとどうなるの？」
「光らなくなる。」
「ええ？！何で？！」

そう言われ苦笑する。

星空を見上げた。
さっきまで、気の遠くなるほど長い梯子を一人、登っていた|宇宙《そら》を。

「誰かの大切な夢や希望だからだよ。だから星は輝...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>星刈り - 星刈り</title>
      <link>https://ponzu.kashi-hondana.com/author/page/2179/section/33969</link>
      <pubDate>Sat, 05 Apr 2025 09:10:00 +0900</pubDate>
      <description>関連ショートショート二作</description>
      <content:encoded><![CDATA[星を集めるのが好きだ。
だから昔からいつもの場所で星を採取する。

他の場所にも行くけれど、星の瞬きや他の刈人との折り合いなども考えて行っている。

「……あれ？」

ある時、刈ろうと思っていた星がなくなっていた。
誰かが来て刈ったようだ。
まぁ、星は誰のものでもない。
私はその日は諦めて、別の場所に向かった。

しかし不思議な事は続くもので、別の場所で刈っていたら、そこでも刈ろうと思っていた星がなくなった。

「？？」

星なんて、それこそ星の数あるのに、何で私の行く場所の星がいつも刈られるんだろう？
良い星場は私が通っている所だけじゃない。
良い星が沢山あっても、地域柄合わなくて私は行かない場所も多いのに。

不思議な事もあるものだと話すと、友人はため息をついてこう言った。

「そいつはね、アンタの大事な星が欲しいのよ。いるでしょ？人の幸福を欲しがる人。アンタが悲しむのが見たいのよ。」]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title> - 美しき水死体</title>
      <link>https://ponzu.kashi-hondana.com/author/page/2141/section/33778</link>
      <pubDate>Sat, 15 Mar 2025 11:22:00 +0900</pubDate>
      <description>ある深海探査機が真っ暗な水底で遺体を見つけた。その話は瞬く間に広がり、やがて不思議な噂がつきまとうようになる……。(短編･ﾎﾗｰ)</description>
      <content:encoded><![CDATA[ある深海探査機が遺体を引き上げた。

その遺体はまるで眠っているかのようだった。
探査研究チームの面々も、見つけた時は時が止まったかのように言葉を失ったという。

真っ暗な深海の砂の上、眠る様にその遺体は横たわっていた。

彼らはそこが光の届かない深い深い海の底だと言う事すら、一瞬、忘れ、外に誰か寝ているようだから起こさなければと思った程だったそうだ。
それほどその遺体は美しく、不自然さなくそこにあった。

「この世で最も美しき水死体」

そのニュースは瞬く間に広がり、その映像を全世界の人々が見た。
それは遺体であるにも関わらず人々を魅了した。
それほど美しかったのだ。

水死体と聞くと目も当てられないイメージが強い。
しかしながらそれは、運良く浮かぶ事のできたご遺体だ。
見た目はともかく陸に帰れる。

しかし、もしも水に沈んでしまったら……。
深く深く、沈んでしまったら……。

遺体は二...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title> - 怖い話</title>
      <link>https://ponzu.kashi-hondana.com/author/page/2126/section/33719</link>
      <pubDate>Wed, 05 Mar 2025 18:58:00 +0900</pubDate>
      <description>(ある意味)意味がわかると怖い話。
※怖くないです</description>
      <content:encoded><![CDATA[どうも家賃が安いと思ったら、「出る」物件だった。

家鳴りに始まり、物が落ちる、電気が消える(勝手につく)、ドアが勝手に開く、視線、どこからかボソボソとした話し声がする。
だんだんエスカレートしてポルターガイスト状態になるのはまだいいが、ピンポンダッシュは当たり前、窓をコツコツ叩いたり、気持ちよく眠りに落ちた瞬間に耳元で囁かれたり、揺すって起こされたり……。

「……そろそろ生活に支障が出てきたから、何とかしないとなぁ。」

ガスッと飛んできた文庫本が頭に当たる。
かなり酷い状況だが、面倒くさくて何の対策もせずにいたが、流石にそろそろ何かしなければ……。
引っ越せばいいと言われるが、こんな条件のいい物件がこの値段で借りられる事もない。
ならばお祓いするなりすればいいのだが、あまり金もないし、何より面倒くさい。

「どうしようかなぁ～。」

独り言を言いながら、レジ袋からおはぎを取り出しても...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title> - のりしろ専門店</title>
      <link>https://ponzu.kashi-hondana.com/author/page/2120/section/33695</link>
      <pubDate>Sun, 02 Mar 2025 10:53:00 +0900</pubDate>
      <description>ショートショート(その他)</description>
      <content:encoded><![CDATA[いらっしゃい。
何の店かって？看板に書いてありやしたでしょう？
ええ、のりしろ専門店でございます。

おや、のりしろをご存じない？
そうかもしれませんねぇ、今や子ども雑誌の付録と言っても豪華なものばかり。紙を切り抜いて立体物を作るなんて、今時の方はした事もないでしょう。

要するにのりをつけるところですよ。封筒の封の部分みたいな。
紙と紙をはりあわせる為にのりをつけて繋げる出っ張りというか、余計についてる部分というか。
要するに物事を形作るのに必要なゆとりと言いますか、遊びですよ。

どんなのりしろがあるかって？

何でもございますよ？物だけでなく、破局した恋人とののりしろや金の切れ目につけるのりしろまで何でも。

今の御時世、削減削減と何でも切り詰めて作られるでしょ？お陰様で儲かっとりますよ。

そんな世の中につけるのりしろですかい？

ええ、ございますとも。
専門店ですからねぇ、ええ。]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title> - そして山となる</title>
      <link>https://ponzu.kashi-hondana.com/author/page/2116/section/33682</link>
      <pubDate>Sat, 01 Mar 2025 20:39:00 +0900</pubDate>
      <description>子供の頃、山に「山ジジイ」と呼んでいたじいちゃんがいた。ヤマンバの男バージョンだから「山ジジイ」だった。</description>
      <content:encoded><![CDATA[子供の頃、山にじいちゃんが住んでいた。
俺達はそのじいちゃんを「山ジジイ」と呼んでいた。
昔話で山に住んでるババアをヤマンバと言うから、爺さんは「山ジジイ」と言う訳だ。
早い話が、今で言うホームレスみたいなものだ。

浮浪者が出るからその山には近づくなと大人は言っていたが、子供はそう言われれば普通に行く。
そして大人たちが毛嫌いするじいちゃんは、変人だったけど変態ではなかった。
山に入る俺達を奇声をあげて追いかけ回したりもしないし、子供に変な悪戯をするなんて事もない。
俺らがいようがいまいが気にしないし、いたらいたらで、「ああ、おまんらか。元気やな」「あっちさいぐな、まだ雨で泥濘んどる」「あんま神社の方にさいぐな。最近、グレた兄ちゃん達がおるから」とか声をかけてくれたりもした。

見た目もそこまで小汚くなく、なんと言うか、むしろ仙人みたいな人だった。

はじめは大人達が危険認定しているから...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title> - 手乗り猫</title>
      <link>https://ponzu.kashi-hondana.com/author/page/2105/section/33632</link>
      <pubDate>Sat, 22 Feb 2025 07:05:00 +0900</pubDate>
      <description>猫の日おめでとう！！</description>
      <content:encoded><![CDATA[仕事でPC画面を見ながら、ふっとマウスを掴もうとしたら「ニギャッ！」と言われた。
びっくりしてそちらを見ると、マウスだと思ったら猫だった。もふもふしている訳だ。

「あ、ごめん。」

反射的に謝った。
いやでも、猫？
マウスはどこにいったんだ？
だいたい何だこの猫は？
猫にしたって小さすぎやしないか？
マウスと間違うぐらいの大きさしかない。
なのに「猫」ってわかるんだから、猫の造形というのは完璧なのだなと思った。

猫はマウスを探す私の手に飛びかかって遊んでいる。
仕方なく撫でてやると、ゴロにゃんと頭を擦りつけてくる。
可愛い。
ミニチュア猫だが、やはり猫は可愛い。

「……いやでも、マウスは？それにこの猫、何なんだ？？」

すっぽりと手の中に収まるミニチュア猫。
子猫という訳じゃない。
本当に猫が縮小されただけのように見える。

「ネズミの事は知りませんが、私は手乗り猫です。」

「手乗...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title> - 恋の惑星</title>
      <link>https://ponzu.kashi-hondana.com/author/page/2086/section/33298</link>
      <pubDate>Sat, 15 Feb 2025 08:26:00 +0900</pubDate>
      <description>短編(ﾊﾞﾚﾝﾀｲﾝ)</description>
      <content:encoded><![CDATA[いつかのバレンタインデー特集で、惑星をデザインした素敵なチョコレートが紹介されていた。

私は一目でそのチョコレートに惚れ込んでしまった。

あぁ、なんて素敵なチョコレートだろう？
ぜひ！これをバレンタインデーに贈りたい！！

贈りたい……のだが、相手がいない。

家族？？
いや、家族にあげるチョコじゃない。
職場の人？？
いや、職場の人にあげるチョコじゃない。
友達？？
いや～？？友達にあげるチョコじゃない……。

……え？？誰にあげる？？

私は困惑した。
一目惚れしたチョコレート。
それを贈る相手がいないのだ。

いや、チョコを贈る相手がいないんじゃない。
一目惚れした惑星チョコレートを贈る相手がいないのだ。

本当に一目惚れだった。

惑星チョコレート。
水･金･地･火･木･土･天･海の八個。

冥は残念ながら準惑星になってしまった。
惑星水準を満たさないのだから致し方ないが、水金...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title> - VR〜ﾃﾞｼﾞﾀﾙｳﾞｧﾚﾝﾀｲﾝ</title>
      <link>https://ponzu.kashi-hondana.com/author/page/2078/section/33261</link>
      <pubDate>Tue, 11 Feb 2025 20:03:00 +0900</pubDate>
      <description>ｼｮｰﾄｼｮｰﾄ(SF)</description>
      <content:encoded><![CDATA[現場ではアバターがありえない動きで暴れていた。
俺達が呼ばれた訳だと顔を見合わせる。

「ユース、VRドラッグは何だ？」

『今回も「チョコレート」です。』

その言葉に俺は頭を掻き毟る。

「またかよ？！何なんだよ？！この「チョコ」の頻度の多さは？！」

苛立つ俺に相棒が呆れたように肩を竦めた。

「何時間こっちにいると思ってんだ！俺は現実世界の家のベッドで眠りたいんだよ！」

装備のレベルを特例に切り替える。
相棒は無言のままMar.vaxデータを装填している。

「ほれ。」

「ありがとよ、相棒。」

準備を終えた俺達はドラッグに侵食され、暴れまわるアバターを封じるべく向かっていく。

世界にVRというもう一つの世界の形ができた事で、当然そちらでも事件が起こる。
窃盗、暴行、詐欺、そして麻薬。
俺達は現実世界で言う麻薬捜査官にあたる。

「知ってるか？」

「何を？」

「今日はバレ...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title> - 零時の鐘が鳴るまでは</title>
      <link>https://ponzu.kashi-hondana.com/author/page/2070/section/33222</link>
      <pubDate>Sat, 08 Feb 2025 10:36:00 +0900</pubDate>
      <description>「電池交換師」という共通の世界観を元にした話⑦(それぞれの話に繋がりはないです)</description>
      <content:encoded><![CDATA[「ねぇ？母様？魔法使いさんはこの時しか出てこないけど、どこに行ったの？」

童話の本を抱えた子どもが尋ねる。
それに母親は寂しそうに微笑んで、遠くを見つめた。



魔女がその娘を見つけた時、既に電池はつきかけていた。
ろくに食事も貰えず常に下働きを命じられて労働漬けだったその娘は、冷たい石畳の上に力なく横たわっていた。

その横を通り過ぎる幾つもの馬車。
その中には着飾った同い年ぐらいの娘達が希望に胸を膨らませ輝いている。

ああ、と思う。

魔女は娘を知っていた。
忌み嫌われ石を投げられた魔女を庇い、手当してくれた心優しい娘だ。

人の優しさに触れたのはいつぶりだっただろう？

「それがどれ程嬉しかったか……。」

魔女は娘を抱き起こし、最期の魔法を使った。

「さぁ行きなさい！心美しきレディー！私がしてあげられるのはここまでよ？後は自分で幸せを掴み取りなさい？」

そう言って笑った。]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title> - 着払いの勇気</title>
      <link>https://ponzu.kashi-hondana.com/author/page/2058/section/33192</link>
      <pubDate>Sat, 01 Feb 2025 21:40:00 +0900</pubDate>
      <description>ｼｮｰﾄｼｮｰﾄ(日常)</description>
      <content:encoded><![CDATA[受験日前日、田舎のじいちゃんから荷物が届いた。

着払いだった。

まぁ病院からだし仕方ないか。
それにしても何だろう？
開けてみたが何も入っていない。

「何だよ、入れ忘れて送っちゃったのか……。」

苦笑いして箱を閉じ、少し悲しい気分になる。

じいちゃんは小さい頃の俺の憧れだった。

その無言の背中がいつも大きくて……。

そんなじいちゃんも今は病院にいて、悲しいほど細く小さくなってしまった。

「……俊幸！！おじいちゃんから電話！！」

階段下から母さんが大声を出す。
普通に上の子機に内線をすればいいのにをいつもこれだ。
はーいと返事をして電話に出た。

「俊幸か？届いたか？」

「……うん。ありがとう。」

空だった事は黙っておく。
荒い呼吸に交じる、公衆電話に小銭を入れる音。

「じいちゃんに残ってる勇気、全部お前に送ったからな？頑張れよ？」

涙が溢れた。
強い人だと思った。]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title> - 節分掃除機</title>
      <link>https://ponzu.kashi-hondana.com/author/page/2056/section/33190</link>
      <pubDate>Sat, 01 Feb 2025 12:47:00 +0900</pubDate>
      <description>ｼｮｰﾄｼｮｰﾄ(日常)</description>
      <content:encoded><![CDATA[「鬼は外！鬼は外！！福は内！福は内！！」

節分。
父がはずかしげもなく大きな声で豆を巻いて回っている。
私はそれが恥ずかしかった。

しかし来るのだ。
私の部屋にも。

「入るぞ。ちょっと窓開けて。」

「…………………………。」

面倒なので言う通りにする。
そうすればグダグタせずすぐ終わる。

「鬼は外！鬼は外！！福は内！福は内！！」

父は豆を巻いて満足して去って行った。
私はまた無言のまま窓を閉める。


カリ……カリカリカリ……ッ。


何かを噛み砕く、小気味いい音が背後から聞こえた。
振り向くと、父が開けたまま去って行った部屋のドアから、うちの犬が入り込んで豆を食べて回っていた。

「……節分の豆って……犬、食っていいの……？？」

すかさず側にしゃがんで検索する。
どうやら煎り豆なら食べても平気といえば平気だが、生の豆は成分が駄目らしい。(加熱で分解される)
ただ、水分で膨...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title> - 頭痛の種</title>
      <link>https://ponzu.kashi-hondana.com/author/page/2050/section/33154</link>
      <pubDate>Mon, 27 Jan 2025 20:07:00 +0900</pubDate>
      <description>ｼｮｰﾄｼｮｰﾄ(日常SF)</description>
      <content:encoded><![CDATA[「あぁ、種ができてるね。」

頭痛が酷く受診したら、先生がそう言った。どうする？と聞かれ、あまりに痛いのでどうにかして下さいと懇願すると、手術で取り除く事になった。

「はい、どうぞ。」

手術後、先生は私に何かを渡した。

「頭痛の種」だった。

すっかり痛みのなくなった頭を押さえ、困惑気味に先生を見る。

「君の頭痛の種だからね。君の好きにするといい。」

先生はそう言って笑っていた。

退院後、私は「頭痛の種」を持て余した。そして悩んだ末、小さな鉢に植えて育てる事にした。

仕事にも復帰し毎日が過ぎていく。嫌な事もあったし良い事もあった。
そんな中で「頭痛の種」も育っていく。

ある朝、ふっと目が覚めた。
窓に差し込む朝日に目を向ける。

「頭痛の種」が綺麗な花を咲かせていた。

朝日に凛と咲くその花は綺麗だった。
またいつか「頭痛の種」ができたら、こうやって育ててもいいなと思えた。]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title> - 忘れないよ</title>
      <link>https://ponzu.kashi-hondana.com/author/page/2046/section/33140</link>
      <pubDate>Sat, 25 Jan 2025 15:33:00 +0900</pubDate>
      <description>電池交換師という共通の世界観を元にした話⑥</description>
      <content:encoded><![CDATA[ねぇ、忘れないよ？

小さくて弱かった僕。
あなたは何も言わずにいつもご飯をくれた。

ねぇ、忘れないよ？

嵐の夜。
怪我をした僕を家に入れ、手当してくれた事。

あなたは目が悪いから僕を犬だと思ってたけど、本当は違うんだよ。
だって犬なら三日の恩を三年忘れないじゃないか？

あのね？
僕は犬じゃないけど鼻は利くんだ。
だからね、わかってたんだよ。

大丈夫。
あなたと似た匂いの女の子には花畑を教えたから、まだ少し時間がある。

でも僕は犬じゃないけど人間でもないから、取り換えても馴染むのに時間がかかるんだよね？

大丈夫。
僕の電池が馴染んで目を覚ますまで、女の子の相手は僕がしておくから。

「おばあちゃん？おばあちゃんのお口はどうしてそんなに大きいの？」

「それはね？お前とお話ができるように訓練したからだよ？」

本当はあなたと話したかった。

ありがとうって伝えたかったから……。]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title> - EXIT〜出口はこちらです</title>
      <link>https://ponzu.kashi-hondana.com/author/page/2045/section/33139</link>
      <pubDate>Sat, 25 Jan 2025 09:55:00 +0900</pubDate>
      <description>短編(ホラー)</description>
      <content:encoded><![CDATA[まことしやかに囁かれる都市伝説がある。

あるお化け屋敷で人が行方不明になると言う話だ。
何とも古典的な都市伝説だなぁと思う。
どうせどこかの誰かが冗談で言い出したのがSNSなんかで広まって真偽のほどがわからなくなったか、遊園地が客寄せの為に立てた噂だろう。

比較的長いそのお化け屋敷の中をツレと歩く。
撮影禁止とあったが、動画投稿サイトに検証動画として上げる為、ツレは隠しカメラで内部を撮影していた。

「お化け屋敷的には普通だな？古典的だし、びっくりはするけど、さほど怖くねぇっつうか～。」

「だな～。拍子抜け～。」

最近、視聴率が落ちたと嘆きながら、危機改正の企画としてこのお化け屋敷の検証動画を上げるつもりだったらしいツレはつまらなそうにそう答えた。

ほぼ真っ暗な中、出口に向かって歩く俺達。
大掛かりな仕掛けが終わった後のこの短い道筋には、特に仕掛けもない。
ただ、まっすぐ歩くだけ...]]></content:encoded>
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      <title> - 腹具合</title>
      <link>https://ponzu.kashi-hondana.com/author/page/2030/section/33043</link>
      <pubDate>Sat, 11 Jan 2025 21:53:00 +0900</pubDate>
      <description>ｼｮｰﾄｼｮｰﾄ(ｺﾒﾃﾞｨ)</description>
      <content:encoded><![CDATA[久しぶりに実家に帰ってだらけていると、父がおかしな事を言った。私は思わず聞き返す。

「何をとれって？」

「だからそこにある小腹を……。」

小腹。聞き間違いではなく確かに小腹と言われた。見ればテーブルの隅に小さな巾着袋がある。私は怪訝な顔をしてそれを持ち上げた。

「そうそうそれ。悪いがそこにある煎餅でも突っ込んどいてくれ。」

なんでも食べ過ぎ防止の為に小腹を体外に出したのだそうだ。腹が減ったらまず小腹(巾着袋)に菓子などを詰めて満たす。そうすれば無駄な間食が防げるのだそうだ。

ならこっちの赤い袋は母の小腹だろう。私は菓子を詰めてやろうと紐を引っ張った。

「あ！おい！それは……！」

プチッと嫌な音がして巾着袋の紐が切れた。父が真っ青になって私を見ている。嫌な予感しかしない。

「一応聞くけど、これは？」

「……私の堪忍袋よ？」

その声に振り向くと、母がにっこり笑っていた。]]></content:encoded>
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